戦後GHQによって将棋連盟は潰されかけていた?ある天才名人騎士によって将棋が救われた話

チェスと将棋の違い?

最近ではコンピューターの進化は本当に目覚ましいものがありますよね、

それによって劇的に生活が便利になってるな、、なんて実感あるとは思いますが・・

 

その一方でもしかしたら、いつかコンピューターに人間が支配されてしまうんじゃないか?って不安も少なからずあります。

 

例えばSFの世界では描かれていたりしますが、もしかしたら現実に起こってるかもしれない出来事かも知れません

実は現代では人工知能というものが存在し一つの例としてチェスというボードゲームがありますね。

実はもう人間はチェスではコンピューターにほぼ勝てなくなっています。

1997年5月11日、チェスの世界チャンピオン(当時)であるガルリ・カスパロフは、憮然とした表情で「投了」を宣言した。

出典:TIME&SPACES

 

チェスではそうなんですが、日本の将棋ではそうでもなくて

人間とコンピューターの戦いっていわゆる電王戦といってコンピューターとプロ騎士との試合が行われてるんですが、コンピューターはプロ棋士に勝ちきれていません

電王戦
将棋の電王戦はニコニコ動画等で生放送やってたりします

それが何故かというと将棋とチェスの独特な違いがありまして、

将棋は一度取った駒を自分の駒として使えるルールですよね。

 

これはチェスには無いルールで、このルールが加わることにによって

より複雑になっていてコンピューターはまだ人間に将棋で勝てないと言われています。

戦後、将棋はGHQの標的にされた

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その日本の誇りである”将棋”が戦後間もない頃に将棋が無くなるかも知れない事態に陥ります

 

その裏にはGHQが絡んでいました。

GHQは戦後日本をもう二度と立ち向かってこないような国にしようとして軍国的な要素一切排除しようとしていました

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その中で目を付けられたのが将棋でした、「いやいやただのボードゲームじゃん」って思うかもしれませんが・・

意外とただのボードゲームとは訳が違います

 

将棋は戦国時代から戦(いくさ)の練習台として使われていて軍事と密接な関わりがあります。

そこでGHQは戦うことに関連する将棋に目をつけたんです。

そしてGHQは「日本から将棋を無くせ!」という指示が下りました

 

その噂はたちまち広まり当時の将棋連盟(将棋会)は本気で震え上がったそうですが、

なんとか存続させなければいけないと考えあぐねいていましたが期日は迫りGHQと将棋の廃止の交渉をする事になりました

その交渉役として一人の天才棋士を送り込みました

その天才棋士とは・・

 

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枡田幸三

出典:朝日デジタル

升田幸三(ますだ こうぞう)将棋を知ってる人ならこの人の名前を知らない人はいませんね、

将棋史上に残る伝説の天才なんですねこの人は。

 

この枡田幸三という天才棋士にはこんな逸話もあります。

枡田幸三がまだ無名の時に当時の名人と対戦し3戦ストレート勝ちを納めています。

その後「名人なんて肩書はゴミみたいなもんだな」といって吐き捨てるくらい破天荒さと実力を兼ね備えてた人物だったんです

 

皆がよく知るあの羽生善治名人に「歴史上一番将棋を打ってみたい人物は誰ですか?」と質問したところ真っ先に名前を上げたのが升田幸三です

枡田幸三は将棋というゲームに寿命があるなら、その寿命を300年縮めた男と称されています

 

GHQと升田幸三の攻防戦

GHQで待ち構えていたのはGHQのナンバー2、あのマッカーサー総帥の右腕とも言われていたホイットニー将校だったんですね

そのホイットニー将校は現在の日本国憲法の元を作ったといわれています。そうとうなキレ物ですね

 

ホイットニー将校と升田幸三が相まみえる訳です

 

昭和22の日比谷GHQ本部で日本将棋会トップとアメリカのGHQのナンバー2が

将棋の運命を掛けた世紀の頭脳戦が繰り広げられたんです。

 

ホイットニーが先手を取りました

「おい枡田!!お前のところの(日本)将棋は取った駒を自分の駒として使うようだな?

これって戦争でいうところの捕虜の虐待にあたる行為と変わらないか?」

 

これがホイットニー将校の先手でした

その先に続けました

「非人道的でけしからん!!今すぐ将棋を日本から無くせ!!」と言ってきました。

 

すると枡田はこう切り返しました

「何言ってんっだ?・・取った駒を自分の駒として使うことは優秀な人材として働き場所を与えてる行為何だぞ!しかも金は金、飛車は飛車、同じ階級で使ってる・・

これ以上の人道的な事は無いだろ?」と言い

 

さらに畳み掛けます「そもそもお前(アメリカ)のところのチェスは取った駒を使うどころか捨ててしまうじゃないか、それこそ非人道的で捕虜の虐殺に当たる行為ではないか」

チェスは将棋のように取った駒を再び使うことは出来ません

 

さすがに正論過ぎてホイットニー将校は黙りました・・ところがホイットニーは切り札を持っていました

 

「おい枡田・・我々は情報を掴んでいるんだ、戦時中に将棋の名人が軍部に戦術的な指導をしてたらしいじゃないか?」

ホイットニーは続けます

 

「つまり・・日本の軍部が間違った方向に突き進んだのは日本の将棋とその名人のせいじゃないのか?将棋の悪影響は確かにあった・・今すぐ将棋を無くせ!!」

これにはさすがに枡田も追い込まれました、その情報は事実だったからです。

 

大東亜戦争時代将棋の名人が軍部に戦術的指導は行われていました

そこで枡田は起死回生の大胆な一手に出ます

 

「なるほど確かにこの情報は知っている。ただよくよく考えるみろその名人が軍部に指導を行ったからこそ日本が負けてお前らアメリカが勝ったんじゃないか?俺がもし指導してたらお前(アメリカ)ら負けてるぞ!!おまえら将棋とその名人に感謝しろ!!」

 

かなり大胆な話のすり替えではありますが・・肝心のホイットニーは何の反論も出来なかったんです。

そこからは枡田のペースです。将棋がいかに素晴らしいか、日本がどれだけ素晴らしいかを説いた上で最終的には

日本の将棋精神から政治を学べ!!と説教してGHQ本部を後にしました

完全に枡田の圧勝でした、日本の将棋は守られました。

全員処刑されるはずだった戦犯が一部釈放された

そんな枡田の説教が功を奏したのか、全員処刑されるはずだった当時アメリカ軍に捕まっていた戦犯や捕虜が一部釈放されました・・

それは駒に働き場所を与えるといった意味合いが込められてたんでしょうか。

その釈放された人物の中に岸信介という人がいました

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岸信介

出典:wiki

この男は後に総理大臣になりました

岸信介
第56、57代内閣総理大臣を務めています

 

そしてその岸信介の孫が現在の日本の総理大臣だったりしますね、

これはもう言わなくても分かると思いますが安倍晋三内閣総理大臣ですね。

枡田がGHQに負けていたら・・

つまり枡田があの時GHQに負けていたら、将棋が廃止されていたら、ただ日本から将棋ゲームが無くなっていただけではなく

戦後の日本の政治そのものが大きく変わっていたかもしれません

安倍総理は将棋の普及に熱心です

その将棋に対する恩義を知ってか知らずか安倍総理は将棋の普及活動に熱心に活動されています

学校教育にも将棋を取り入れなさいといった活動もしています

また冒頭で説明した電王戦の開会式にも安倍総理出席しています▼

第3回電王戦開会式
第3回電王戦開会式

出典:日本将棋連盟

そんな現在の未来を予測して天才枡田幸三はあの時大胆な一手を出したのかもしれませんね

信じるか信じないかはあなた次第です

 

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