UFOの目撃情報はなぜ増えた?UFO目撃に関する3つの噂

1970年代から90年代にかけ、テレビではしばしば心霊写真を取り扱う番組が放送されていました。

それらの番組の多くが視聴者から投稿された心霊写真を取り上げていましたが、近年、心霊写真の撮影件数が激減し、このような番組は成立しづらい状況になっているといいます。

これは、かつてのフィルム式カメラが、その機能や構造から二重露出などと言ったミスが起こりやすく、結果的に「心霊写真」と見なされる写真が撮影されやすかったのに対し、現代の主流となっているデジカメやスマホのカメラなどは、こうしたエラーが起こらないため、結果的に「心霊写真」が撮影されなくなったことが原因とされています。

その一方で、目撃例や撮影件数が激動しているのが「UFO」です。

ある調査によれば、UFOが目撃され撮影された件数は、1990年から2010年までの20年間に4倍にも激増したといいます。

カメラの性能が劇的に向上しているこの時代に、なぜ「UFO」の目撃・撮影例が急増しているのでしょうか?

ここでは「UFO目撃に関する*つの噂」についてご紹介しましょう。

 

1.歴史上有名なUFO目撃事件4つの事例

UFO(ユーフォー)」とは「unidentified flying object=未確認飛行物体」の頭文字を取った略称です。

そもそも「未確認飛行物体」とは航空や軍事における用語で、その存在が確認されているにも関わらず、その帰属が明らかではない飛行する物体を指す言葉でした。

ですから、広義の意味での「UFO」には、通常の飛行機やヘリコプターから、空中を浮遊する風船なども含まれるわけです。

しかし、一般に「UFO」と言えば、地球に飛来した異星人の乗り物(エイリアン・クラフト)として認識されています。

実は、「UFO」という名称で世界的に知られるようになるはるか以前から、人類の歴史において「エイリアンクラフト」らしい物体は度々目撃され、歴史的文献にその記録が残されているのです。

では、どのような事例が歴史文献に記述されているのでしょうか?

 

①聖書にも記述されている「UFO」

聖書は、ユダヤ教の聖典である『旧約聖書』と、キリスト教の聖典である『新約聖書』の2つに大別されますが、その両者に「UFO」と思しき存在の記述を見出すことが可能です。

旧約聖書において、「イザヤ書」、「エレミヤ書」と並び「三大預言書」のひとつとされる「エゼキエル書」。

この「エゼキエル書」にケルビムと呼ばれる天使(智天使)の記述がありますが、このケルビムの外観を記した一節に興味深い記述を見出すことができます。

それは、ケルビムと共にある「車輪」の存在です。

ケルビムの側には常に「車輪」があり、その構造は内側にもうひとつの車輪を持つ二重構造の車輪で、智天使ケルビムはこの「車輪」を用いてどこへでも自在に動き回ることが可能です。

しかも、このケルビムの「車輪」は、それ単独で絵画のモチーフとして描かれることが多いのですが、その多くが、あたかも「車輪」が空を飛んでいるような構図で描かれている点も興味深いところです。

UFO研究家によれば、ケルビムとはキリスト教成立以前の時代に地球を訪れた宇宙人であり、「車輪」は彼らが乗っていたUFOの可能性が考えられるということです。

新約聖書に記されたキリスト生誕の場面で、そこに現れた「東方の三博士」たちは、”動く星の導きによってここに来た”と語っています。

研究家はこの”動く星”がUFOである可能性を指摘しています。

 

②9世紀のフランスに降り立ったUFO

西暦815年(852年という説もあり)、フランスのリヨンに、複数の球体が連なった「雲の船」が降りてきたという記録が残されています。

地上に降下したその球体状の物体からは、3人の男と1人の女が姿を現しました。

はじめ、リヨンの住人たちは「雲の船」から降りてきた4人を魔術師であると思い込み処刑しようとしましたが、4人が憔悴しきっていたことから、彼らを介抱したといいます。

4人は攫われて「雲の船」で世界中を連れ回され、リヨンでようやく開放されたのだと証言しています。

4人の正体や「雲の船」がどうなったのか等、重要な情報が残されていないため、この話をフェイクだと見る人も少なくありませんが、UFO研究家たちは、これもUFOの目撃談のひとつであると考えているそうです。

 

③日本の「虚舟」の伝承もUFOの記録である

日本各地に残されている不可思議な伝承のひとつに「虚舟(うつろぶね)」と呼ばれるものがあります。

これはある日、「虚舟」と呼ばれる金属製のどんぶりのような形状の舟が浜に漂着し、中を検めると一人の女性と男の生首、そして菓子が見つかるという、とても不思議な内容の伝承です。

女は許されぬ恋によって罰せられ、相手の男の生首と共に「虚舟」に乗せられ、流刑にされたとわかり、人々はその女を舟に戻すと海へ流してしまったとされています。

「虚舟」の見た目に関しては金属製であるという話の他、ガラスの小さな窓がついていたという記録もあり、船というよりは明らかにUFOを思わせる形状と言うことができます。

この「虚舟」の伝承も、UFOの目撃談であると考えられます。

 

④「空飛ぶ円盤」のイメージを定着させたケネス・アーノルド事件

1947年6月24日、その前日に消息を断ち懸賞金が懸けられた海兵隊の輸送機を捜索するため、ワシントン州のレーニア山上空を自家用機で飛行していたケネス・アーノルド氏が、明らかに普通の飛行機とは違う平たい形状の飛行物体が南から北に向かって飛んでいく様子を目撃しました。

彼の目撃談から、地元アメリカのマスコミは謎の飛行物体を「空飛ぶ円盤(Flying Saucer)」と名付けて大々的に報道。

後に「ケネス・アーノルド事件」と呼ばれるようになったこの事件は、UFOの存在を世界に知らしめると共に、UFO=空飛ぶ円盤、というイメージを定着させることになります。

 

2.UFO目撃件数激増に関する3つの噂

聖書以前の時代から、世界中に残されているUFOに関する記録は、その正体が何であれ、遥か古くから謎の未確認飛行物体がこの地球上を飛んでいた、有力な証拠ということができるでしょう。

そのUFOの目撃情報が、近年激増していることが判明し、UFO研究家の注目を集めています。

ある統計によれば、報告されているUFOの目撃情報は、1990年には全世界で約10000件であったのに対し、2010年には45000件と、4倍以上に増えています。

また、目撃情報が増加しているのが、アメリカ・イギリス・オーストラリアに対し、中国やロシアではあまり増加が見られないこと特徴と言うことができます。

一体、なぜ今日になって、UFOの目撃情報が増えているのでしょうか?

 

①ネットの普及が「埋もれていた目撃情報」を発掘した

研究家によれば、近年UFOの目撃情報が急速に増えている背景には、ネットの普及が大きく関係していると言います。

ネットによって情報の公開がしやすくなった結果、これまではUFOの目撃談を共有する手段を持たなかった人々が、自身の体験を公開しやすくなっており、ネット普及以前には「埋もれてしまう情報」レベルのものでも、容易に世界に対して公開することが可能になったことが目撃情報の増加に繋がったと考えられます。

また、カメラ付きの携帯電話やスマホの普及が進み、UFOの撮影件数自体が大幅に増加していることも重要な要因となっているでしょう。

携帯電話やスマホの普及が進んでいる欧米での目撃情報が急増しているのに対し、普及が進んでいない地域や、ネットに対する規制の厳しい地域ではあまり増加していないことも、ネットの影響を考える上で重要になってくると言えます。

 

②UFOの正体がドローンや人工衛星である可能性

前述した要素のひとつ、携帯電話やスマホの普及が、UFO撮影件数の増加につながっているという話は、反面、UFOとは呼べないものを誤認撮影する件数の増加にもつながっています。

特に近年、UFO目撃情報の増加に大きく影響していると考えられているのが、ドローンの普及です。

ドローンは、一般的に目にする飛行物体=飛行機やヘリコプターなどに比べ、その飛行パターンには明らかに特異性が見られます。形状も従来の飛行機等とはまったく違うことから、目撃される時間帯や条件によっては異様な飛行物体と認識されても不思議ではありません。

デジカメやカメラ付きスマホの普及と高性能化も、こうした現象に大きく影響していると考えられいています。

人工衛星は、従来撮影される機会が少なかったものが、近年になってその件数が増えているもののひとつです。

ちょうど、心霊写真の撮影件数が減少した事とは対照的な事例であるといえるでしょう。

 

③UFO=未来人の乗るタイムマシンという可能性

一方で、UFOの目撃情報が増加しているのは、単なる誤認ではないと主張する研究家もいます。

都市伝説の研究で知られるオカルト研究家、山口敏太郎氏は、近年UFOの目撃情報が増加しているのは、エイリアンクラフト以外のUFOが増加しているためだと主張しています。

山口氏は、近年目撃されるUFOの正体を、未来人の乗るタイムマシンであると推測。

これは、インターネットの匿名掲示板でしばしばみられる「未来人の書き込み」の増加とちょうど符合する現象です。

また、日本においては2011年の東日本大震災以降、UFOの目撃情報が増加している傾向にあることから、未来人が東日本大震災以降の日本における地震活動の監視を強化している可能性も考えられます。

 

まとめ

ネットの普及やドローン・人工衛星といった人工物の誤認がUFO目撃情報増加の原因とする理屈は、一応筋が通っていると言えますが、一方で、そうしたものが普及する遥か以前から、歴史的文献にUFOと思われる存在が記述されていることを鑑みたとき、それらのすべてを誤認と断じることはできないのも確かです。

火星への有人探査計画の実現が目前となった現代、UFOに関する新たな発見が起きる可能性も十分考えられます。

今後、どのような新情報が現れるか、非常に興味をそそられるところですね。

 

 

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