戦慄の予言!ファティマ第3の予言に隠された3つの謎

世界的にその名や存在を知られる予言者や予言は数多くありますが、その中でも「ノストラダムスの予言」と並んで、日本国内でも知名度の高い予言のひとつに、「ファティマ第3の予言」が含まれることに、異議を唱える人は多くはないでしょう。

「ファティマ第3の予言」が行われた1917年から、今年(2017年)はちょうど100年目にあたり、再びその「予言」の内容に注目が集まっています。

ローマ教皇庁がいまだその封印を解かず、その内容が隠されたままの「ファティマ第3の予言」。

なぜローマ教皇は「ファティマ第3の予言」を恐れているのでしょうか?

ここではファティマ第3の予言に隠された3つの謎について、ご紹介していきます。

 

1.「ファティマの聖母」が遺した3つの予言

ファティマ( Fátima)とは、ポルトガルの首都、リスボンの北東にある街の名前です。

1916年の春、この街に住む3人の少年少女、ルシア、フランシスコ、アジャンタの前に、平和の天使を名乗る10代半ばの少年が度々姿を表すようになり、彼らに祈りの作法を教えました。

そして1917年5月13日、三人の前に聖母マリアが現れ、「毎月13日にこの場所に来なさい」と伝えます。

それ以後、聖母マリアは10月までの毎月13日に少年少女たちの前に現れ、3つの「予言」を残しました。

これが「ファティマの聖母」と呼ばれる出来事です。

後に、ローマ教皇庁は、この出来事を本当の聖母マリアが出現した奇跡であったことを公認します。

この時、聖母マリアから伝えられた3つの「予言」のうち、「第一」と「第二」の予言は教皇庁によって公開されましたが、「第三の予言」は聖母マリアによって、1960年までその内容が一部を除いて封印されたと言われています。

さらに、1960年になっても、教皇庁は「第三の予言」を公開することはなく、現在に至っています。

果たして、ファティマに現れた聖母マリアの遺した「予言」とは、どのような内容だったのでしょうか?

 

①第1の予言『地獄の幻想』

ひとつめの予言は『地獄の幻想』とも呼ばれるもので、聖母マリアは少年少女たちに人が生きながら焼かれ苦しむ地獄の様相を見せた後、それは現実の地上世界にあることを示しました。

マリアは同時に、今地上にある地獄はまもなく終焉を迎えるだろうが、人々が神に背くなら、再びその地獄は現れるだろう、とも言ったとされます。

当時、ヨーロッパは第一次世界大戦の戦火の中にありましたが、この戦争はファティマの聖母の予言があった翌年、1918年に終結しています。

そのことから、この第1の予言は「第一次世界大戦とその終結」を指すものであると解釈されています。

 

②第2の予言『汚れなきマリアの魂の崇拝』

ふたつめの予言で、聖母マリアはロシアのことに触れ、ロシア人が改心して彼女を崇拝すれば、世界に平穏が訪れると言いました。

しかし、もしロシアが改心することなければ、世界に誤った教えが広まり、戦争が起こって教会が迫害されるであろう、とも伝えています。

マリアは第2の予言の最後に、その戦争は最終的に正しきものが勝利すると残しています。

この第2の予言は『汚れなきマリアの魂の救済』と呼ばれ、第2次世界大戦の勃発と、後の冷戦を指し示していると考えられています。

 

③第3の予言『謎』

聖母マリアは、上記2つの予言に続いて、もうひとつの予言を残しています。

しかし、その内容は彼女自身によって「1960年」まで公表してはならないとされ、秘密のまま封印されました。

しかし、当初期限をされた1960年を過ぎても、この「第3の予言」の内容は公表されることはなく、そのことから、「第3の予言」の内容に関する様々な憶測が飛び交い、不穏な噂の温床ともなりました。

20世紀最後の年(ミレニアム)となった2000年になって、当時教皇庁で教理省長官を務めていたヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿(後の第265代ローマ教皇、ベネディクト16世)がこの「第3の予言」について、1981年に起こったローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の暗殺未遂事件を示していたと公表し、教皇庁はこれを持って「ファティマ第3の予言」の問題に決着をつけました。

ですが、「第3の予言」がなされた当時、その内容を知った当時のローマ教皇が戦慄のあまり腰を抜かした、とも言われる予言としては、その発表内容は不釣り合いなものと思われたことから、かえって新たな憶測を招く結果となってしまいます。

2017年8月の時点で、ローマ教皇庁からこの件に関する新たな情報は公開されておらず、「ファティマ第3の予言」の真相は今なお謎に包まれたままとなっています。

 

2.「ファティマ第3の予言」を巡る3つの「謎」

聖母マリアがファティマに降臨し、3つの予言を残してから100週年に当たる2017年、再び注目を集めている「ファティマ第3の予言」。

その予言には3つの大きな謎が残されています。

果たして、その謎とは、いったいどのようなものであるのでしょうか?

 

①「第3の予言」の真の内容

前述の通り、ローマ教皇庁は2000年に、「第3の予言」がヨハネ・パウロ二世の暗殺未遂事件を示唆する内容であったと発表しており、これが現在も公式の見解とされています。

しかし、本当にそれが「第3の予言」の本当の内容であるのか、それを疑わずにはいられない関係者の証言も存在しています。

「聖母マリア」から直接「予言」を授けられた少年少女のうちの一人であるルシアは、後年、「第3の予言」の内容について「それは喜ばしいものであった」と言葉を残しています。

「ヨハネ・パウロ二世の暗殺(未遂)」を示唆するという、ローマ教皇庁の見解と、ルシアの表現には大きな齟齬があり、教皇庁の発表が真実であるかどうかについては、疑念の予知があることは否めません。

また、ルシアは「ヨハネ・パウロ二世の暗殺未遂」という内容が「第3の予言」の一部であったとも言い残しています。

そのことから、ローマ教皇庁は「第3の予言」の公表可能な部分のみを公表し、それ以外の部分は伏せている、という解釈が成立することも確かです。

ルシアが言った「喜ばしい予言」が何を示すのか、それを類推する情報は存在していません。

聖母マリアの予言を伝え聞いた当時のローマ教皇ベネディクトゥス15世が、戦慄のあまり腰を抜かした、という伝承にもそぐわない話です。

第1と第2の予言から、第3の予言が「第三次世界大戦」の開戦を示唆する、という説も存在します。

そして、その開戦の時期は、予言から100年後の2017年5月13日であると言われていますが……2017年8月現在、いまだ世界規模の戦争は起こっていません。

 

②「平和の天使」の正体

「聖母マリア」が出現に先立つ1年前の1916年、三人の少年少女たちの前に三度に現れた「平和の天使」とは、一体誰だったのでしょうか?

2000に教皇庁によって公表された「第3の予言」の内容には、聖母マリアの傍らに立っていた「左手に剣を持つ天使」が語られている箇所があり、平和の天使とは、この「左手に剣を持つ天使」ではないかという推測も存在しています。

しかし、教皇庁によって公表されている「第3の予言」の内容の信ぴょう性が疑われている以上、「平和の天使」が「左手に剣を持つ天使」のことであるという確証はどこにもありません。

「平和の天使」が何者であったのか、その正体の確証となる情報は存在していないのです。

残された証言によれば、「平和の天使」とは人間離れした美貌の少年であったと言います。

果たして、彼は本当に「天使」だったのでしょうか?

 

③「聖母マリア」の正体

そもそも、少年少女たちの前に現れたという「聖母マリア」とは、一体何者であったのでしょうか?

言うまでもなく、「聖母マリア」とはイエス・キリストの母親であり、キリスト教においては神聖な存在とされています。

しかし、ファティマに降臨した「聖母マリア」は、本当にキリストの母である「聖母マリア」、だったのでしょうか?

その正体を推測するにあたって、非常に興味深い証言が残されています。

「聖母マリア」の降臨は、ファティマの住人にも伝わり、その降臨毎に聖母の姿を一目見ようと、野次馬の群衆が現れるようになりました。

6月13日には50人、7月の13日には5000人、8月にはその群衆は1万8000人にも膨れ上がっています。

そして9月13日になり、3万人におよぶ群衆が詰めかけてたとも伝えられていますが、実はこの時、「聖母マリア」の降臨はありませんでした。

代わりに3万人の群衆が目撃したのは、「UFOのような光」であったとも伝えられています。

この9月13日の出来事から、1917年に「聖母マリア」と名乗り、ファティマに降臨したのは、実は宇宙人であった、という説が存在しています。

その説に従うなら、「第3の予言」とは、地球人と宇宙人とのコンタクト、あるいは戦争を意味していると言われていますが、真相は定かではありません。

 

 

まとめ

2000年に公表された「第3の予言」が公式発表であるとされる以上、ローマ教皇庁が「ファティマ第3の予言」に関する発表を、理由もなく覆す可能性は、ほぼありえないでしょう。

むしろ、その「真の内容」が公表されるような事態が起こらない方が、人類にとっては幸福なのかもしれません。

第三次世界大戦にせよ、異星人の侵略にせよ、「ファティマ第3の予言」の真実が明るみに出るようなことが起こらない事を、祈らずにはいられません。

 

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