龍馬暗殺の真相?いろは丸とその財宝と龍馬の死に纏わる都市伝説!

広島県福山市にある鞆の浦

非常にきれいな景色を持っている地域であり、あの宮崎アニメである「崖の上のポニョ」の舞台となった土地としても有名です。

この鞆の浦にスポットライトが当たるもう一つの歴史的な事件として上げられるのが坂本龍馬が関係している「いろは丸」の沈没事件です。

いろは丸の沈没事件

この事件は1867年4月19日に龍馬たちが乗った海援隊の「いろは丸」は長崎港を出航し大阪に向けて物資を輸送中に、紀州藩の軍艦「明光丸」が衝突を起こした事件です。

そしていろは丸が沈没してしまうのですが、この衝突事件をめぐって大論争が巻き起こるのです。

多額の積み荷を失ったという龍馬

龍馬が言うには、いろは丸には銃が400丁・・・価値にして3万両程度と、金塊が4万両乗っていたため、積み荷を失った龍馬は、紀州藩から多額の損害賠償金を我が物とすることを考え求めました。

この合計8万両程というのが今で言う約42億円の価値にも上るほどの莫大な金額だったのだそうです。

しかし、紀州藩もそんな賠償額はやすやすと支払うわけには行きません。そこで龍馬には後ろ盾として明治政府の大臣ともなった後藤象二郎という人物や、後の三菱財閥の礎を築いた岩崎弥太郎という人物がついていました。

この二人がバックについてくれることによって、龍馬は有利に交渉を進めていきました。

当時まだ馴染のなかった万国公法(現在でいうところの国際法)を駆使したのです。また、繁華街では紀州藩が全面的に賠償するようなことを歌った曲を流行らせるなど、戦略的に紀州藩を追い込んでいきます。

こうして龍馬は紀州藩から7万両にも及ぶ賠償金を紀州藩に支払わせることに成功します。

暗殺によって手に渡らなかった賠償金

しかし、その賠償金が龍馬の手に渡ることはありませんでした。

というのも、賠償金はまず一旦紀州藩から土佐藩に支払われました。そして海援隊である坂本龍馬の手に渡るはずだったのですが、龍馬に渡ることはなかったのですね。

なぜなら、後藤象二郎から龍馬にその金塊が渡されるのは京都で行われるはずだったのですが、龍馬はその京都で暗殺されてしまうのです。

この龍馬暗殺によって、この金塊を巡っては誰が一体得をするのでしょうか・・・。

龍馬暗殺後は明治維新などのごたごたによって、その金塊の使い道に関する詳細な記録はないとされています。

しかし、上記で示した岩崎弥太郎は後藤象二郎のバックアップによって三菱商事を立ち上げていくことになります。これが奇しくも龍馬たちが行っていた海運事業であり、その成長によって三菱財閥の礎を築いていきます。

岩崎弥太郎とオルトの関係?

さて、1867年5月にはこのいろは丸沈没事件について意見を求めるべく長崎にあるグラバー邸の隅に現存するオルト邸に岩崎弥太郎が、後藤象二郎、龍馬を率いて訪れています。

岩崎弥太郎はもともと商売においてオルトと関わりがあったと記録されています。おそらくこうした経緯によって龍馬たちは万国公法を利用して紀州藩を追い詰めたのだと推測されます。

オルトはお茶に関わる事業によって大成功を収め、日本を離れました。

こうした経緯と照らし合わせると出てくる真実とは・・・。

岩崎弥太郎とオルトはもともとつながっていた?

三菱財閥の資金は一体どこから来たのか・・・。

全てを知った上で弥太郎や後藤はこの賠償の後ろ盾をしたのか・・・。

龍馬を暗殺したのは誰なのか・・・。

龍馬が主張した積み荷は存在しない?

もう一つ、このいろは丸沈没事件において面白い話がります。

この事件によって沈没したいろは丸について記録されたものが鞆の浦にあり、そこに行くとその後のいろは丸についての記録を見ることができます。

すると、いろは丸が海底に沈んでいたのが発見されたのが1989年。そして2006年までに潜水調査が4回行われています。

しかし、龍馬が主張したように銃400丁、金塊4万両というのは、何一つ発見されていないのです。

発見されたものというのは下記のようなもののみで、高価なものが積んであったことは事実であったと推測されますが、龍馬が主張したようなものは発見されていないのです。

  • 1/3ほど欠損してしまった時価100万円のイギリス製のTカップ
  • 時価200万円の27cmのブーツの踵部分の靴底。靴の大きさから坂本龍馬のものであると推測されています。
  • 時価100万円ほどのドアノブ

確かにたった160トンのいろは船に武器3万両分や金塊4万両は積めるのかという疑問は残りますよね・・・。存在しないものをあたかも存在したかのように仕立て上げて賠償金を損害以上に求めるという考えに至ることはあるかと思いますが、この事件に関しては、一体どこから誰が仕組んでいたのか・・・。

龍馬の暗殺前後に関しては非常にいろんな闇が絡んでいるようですね。

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