最終回でウルトラマンが東京を破壊する・・・?
ウルトラマンといえば正義のヒーローであり、街や人を守ってくれる。だがそんな彼の最終回が信じられない行いによって締めくくられるという都市伝説がある。
実際に調べた人の話によると、特撮に詳しい人間や関係者に聞いても、そういった都市伝説のような最終回ではなかった、という回答がほとんどらしい。
だが実際に「ウルトラマンが東京を破壊した最終回を見た」という人もおり、どうにもただの嘘話とも考えにくい。
実はこの都市伝説を口にする人物たちには共通点があった。それは、彼らが同じ地域に住んでいる、というものだった。では、一部の地域でだけウルトラマンの最終回は違うものだったのだろうか?
その真相は、当時ウルトラマンと同時期に放送されていた特撮番組が関係していた。実はウルトラマンの人気にあやかろうと作られた「アイアンキング」という番組があったのだ。
その「アイアンキング」の最終回は、敵に催眠術を駆けられたアイアンキングが敵と一緒になって東京を破壊してしまうという内容で、前編後編に分かれて放送される予定だったのだ。ちなみに東京を破壊していたのは前編の話である。
催眠術がとけ、怪獣を倒す話が後編にあたるのだが、実は一部の地域では、ネット局の都合で後編の放送が中止になってしまったのである。
つまり、一部地域ではアイアンキングの最終回は「東京を破壊して終わった」という内容になっているのだ。
ここで話を戻すと、ウルトラマンの最終回が「東京を破壊して終わった」と思われているのは、当時同じような設定だったアイアンキングの最終回と混同してしまったのでは?ということである。
子どもの記憶というのは実に曖昧なもので、年齢と共に似たような設定も相まって「最終回は東京を破壊して終わった」と思い込んでしまったのだと思われる。
つまりウルトラマンの最終回が信じられないような内容だったのは、子どもの頃の勘違いや思い込みによるものなのであった。
ウルトラセブンで封印された怪獣とは?
ウルトラマンシリーズである「ウルトラセブン」には、諸事情により現在ではほぼ観られない話があるという。それは12話に搭乗したスペル星人の話である。
何故かというと、スペル星人は怪獣カードの肩書が「被爆宇宙人」だったのである。彼の12話を見た子どもの父親が原爆被害者救済団体に所属しており、その方の抗議により、その後の放送、DVDなどへの収録もなくなってしまったのだ。
現在では存在を確認するのが難しい都市伝説であり、ウルトラセブンでも12話が欠番あるかいになっていることから、今後もスペル星人が日の目を見ることは決してないのだろう。