ケーキを始めとする洋菓子、そしてレストラン業界の大手である不二家のマスコットキャラクターとして、全国的に知名度が高いのがペコちゃんというキャラクターである。
この不二家の代名詞とも言える少女。しかし、あの平和の象徴であるかのような可愛らしい笑顔の裏には恐ろしい都市伝説が隠されているのだということが、巷では密かに囁かれている。
ペコちゃんが舌を出している理由
不二家のペコちゃんと聞いて最初に連想されるものと言えばなんだろうか。恐らく大抵の人はお洒落な赤いリボンではなく、ペロリと覗くチャーミングな舌を想像するだろう。
だが、何故彼女が舌を出しているのかというその理由を知っている人はあまりいない。大体チャーミングさを表現するにしても舌を出すよりウインクをさせる方が、可愛い女の子のキャラクターとしては違和感がないのではないだろうか。
そんな謎に包まれているペコちゃんの舌について、最も多く世に出回っている話が、キャラクターのモデルとなった少女とその母親に関するものである。
この説によると、ペコちゃんのモデルとなった少女は戦時中に実在した人物らしい。父親は兵士として戦地へ徴兵され、母と二人で貧しい暮らしを送っていた少女だ。
当然、食べる物も無くいつもお腹を空かせていた。その日を生き抜けるかどうかの暮らしを強いられていたのだ。
そんな少女を憐れに思った母親が、ある時、自分の腕を切り落とし食糧として娘へと差し出した。驚くのも束の間、少女は死んでしまいそうな程の空腹には勝てず差し出された母親の腕を食べてしまう。
久し振りに空腹が満たされた少女にとって、それは何よりのご馳走であり、とても美味しい味に感じられたのだ。
そして日々蓄積されていく飢えに耐えきれなくなった少女は、その時に食べた母親の味を忘れられず、ついには母の命を奪ってその肉を食べてしまうのだ。
その際に、口元に付着した母親の血を舐めとるために、あるいは隠すために彼女は常に舌を出しているのだという。
ミルキーに隠された怖い意味…
上記の少女がモデルとなったペコちゃんをマスコットキャラクターとする、不二家を代表するお菓子として知られているのがミルキーというお菓子だ。
「ミルキーは、ママの味~♪」というCMでもお馴染みのキャッチフレーズと共に、50年以上もの間、国民に親しまれているミルク味のまろやかなキャンディである。
ここで言うママの味とは所謂お袋の味のような意味合いなのだろうか。それとも、都市伝説の通り本当に母親の肉の味を指しているのだろうか。
そしてミルキーと言う名前。ミルク味のクリーミーな味から由来しているものなのか、もしくは愛しい娘の為に命を落とした母親の心の声「KILL ME(私を殺して)」から発生しているのか…。
信じたくない衝撃的な都市伝説ではあるが、それを裏付けるかのような根拠が多く存在するのも事実なのだ。