画面にびっしり「すぐにけせ」
SFC版の女神転生を知っている人ならば経験したことがあるかもしれない。
女神転生には、画面いっぱいに赤い文字でびっしりと表示された「すぐにけせ」という都市伝説があるのである。
何かの呪いか、という話もあったが、女神転生の開発者が面白がって勝手に入れた機能とも言われている。
この都市伝説が広まったのは2ちゃんねるが始まりで、とある人の体験談だったらしい。
この都市伝説は、2ちゃんねるのレトロゲーム板の「レトロゲームの怖いバグ 2シーン目」の書き込みの「初期ロットのみに存在する隠し要素で、1/65536の確率で発生する」という書き込みにより、開発者が勝手に仕込んだ遊び要素だという噂が広まった。
だが開発元であるアトラスやその開発者たちがこの事実を認めたという話はなく、ROM解析などでその開発者が発見されたという話もなかった。
一応この「すぐにけせ」という現象は、いわゆる電源パターンによるものだといわれており、上記の書き込みである「1/65536の確率で発生する」というところだが、あまりに確率が高すぎるのではないかという話もある。
女神転生をプレイしていて一度も見たこともないという人が多いということから確率はもう少し低いか、もしくは完全な作り話なのでは、という都市伝説もある。
完全な作り話、ということで開発者らしき人物の書き込みも信憑性が極めて低く、2ちゃんねるが情報元ということもあり誰かの考えたネタなのではないかといわれている。
この都市伝説の後、2012年に同じくアトラスから発売されたペルソナ4に、「すぐにけせ」という画面が何度も流れるという仕様が加わり、都市伝説は現実のものとなった。
ただジ・アルティメットマヨナカアリーナにて、発売前にゲームを起動させた後にメニュー画面にうつった後のインフォメーション部分が「発売されてないゲームの画面」という点に変わり、それが流れた後に「すぐにけせ」というテロップが流れるという仕様らしく、プレステの本体設定時間を発売前の日付にすることで再現可能ということなので、気になる人は試してみても良いかもしれない。
しかし結局、女神転生の「すぐにけせ」という都市伝説については本当のところはわかっていない。