火星の地表写真は捏造?NASAの火星探査に関する4つの疑問

火星は地球の隣に位置する惑星であり、近年では液体の水の存在が発見されるなど、将来的な人類移住の可能性が見込まれる天体です。

宇宙開発競争において、最も多く火星の地上探査を成功させているのはアメリカ航空宇宙局(NASA)であることは良く知られるところですが、実はそのNASAの火星地上探査にある疑惑が持ち上がっていることはご存知でしょうか?

実はNASAが公表している火星の地上探査車(ローバー)からの画像や映像は、地球上で撮影されたという噂があるのです。

ここでは「NASAの火星探査に対する4つの疑問」をご紹介しましょう。

 

1.火星探査の歴史3つのステップ

地球火星は共に太陽を中心とした公転軌道上を回る惑星です。

そのため、地球と火星の位置関係は常に変化しており、その時々によって相互距離も大きく変わってきます。

つまり、火星に探査機を送ろうとする場合、地球との位置関係が最も少ないエネルギーで打ち上げられるところにあるタイミングを狙うのが効率的であるわけです。

このタイミング(ローンチウィンドウ)は約2年、780日周期で巡ってくる(その期間は約1ヶ月間続きます)ので、理論上は2年に一度、火星探査機を打ち上げることが可能、ということになります。

しかし、火星探査には多くの困難があり、現実に火星への地上探査機の着陸を成功させた国は限られています。

これまで行われてきた火星探査の歴史を振り返ってみましょう。

 

①歴史上初めて火星着陸に成功したのはソビエト連邦だった

東西冷戦時代はアメリカとソビエト連邦の宇宙開発競争が加熱した時代でもありました。

1960年にソ連で、火星に探査機を送り込む「マルスニク計画」が立案され、2機の探査機が打ち上げられましたが、これはいずれも失敗してしまいます。

続いて、ソ連は新たに「マルス計画」を立案、その第3号機である「マルス3号」が、1973年に史上初となる火星の地表面への着陸を成功させました。

しかし、マルス3号の地上探査機は、着陸後20秒で通信が途絶してしまいます。

ソ連は続くマルス6号でも火星への着陸を成功させますが、こちらは着陸後1秒後に通信途絶しました。

 

②実質的な初の成功例となったのはアメリカの「バイキング1号」

ソ連の火星探査計画「マルスニク計画」の発表から遅れること2年、アメリカは「マリナー計画」の一号機を打ち上げました。

ソ連の「マルスニク」計画や「マルス」計画が、その名の通り「Mars」=火星探査に特化した計画であったことに対し、アメリカのマリナー計画は、火星を含む金星、水星を含む包括的な探査計画でした。

マリナー計画では、天体の重力を利用して宇宙船の加減速を行うフライバイスイングバイといった新しい試みに成功を見たものの、この計画では火星への探査機着陸は行われませんでした。

NASAが火星地上への探索機投入に成功したのは、1970年代バイキング計画でした。

この計画ではバイキング1号および2号の2機の地上探査機が投入され着陸に成功、地上での探索活動を行った初の成功例となりました。

 

③「バイキング」計画以降も、5度の地上探査機投入に成功

「バイキング計画」の成功の後、アメリカは2017年までに14回にもわたる火星探査機の打ち上げを行い、その中には1997年に火星着陸を果たした「マーズ・パスファインダー」を始めとする5度の地上探査機投入に成功したものもあります。

2018年には火星の地質学調査を目的として、地震計と地熱計を積んだ地上探査機「インサイト」が打ち上げ予定であり、また、2020年代には、火星の採取した土や岩石を地球に持ち帰る「マーズ・サンプル・リターン・ミッション」が実行される予定になっています。

 

2.NASAの火星地表探査に対する4つの疑問

前述の通り、火星の地表探査の実績は、圧倒的にアメリカ=NASAがその数において群を抜いていることは間違いありません。

しかし、そのことは同時にある疑念を生む根拠にもなっています。

なぜ、NASA”だけ”が、火星の地表探査に関して圧倒的な実績を誇っているのでしょうか?

バイキング計画以降、成功例のノウハウを積み上げることで、計画の成功率が高くなることは確かです。

しかし、それだけの理由でこれほどまでに成功率が向上するものなのでしょうか?

果たして、NASAは本当に火星の地表探査を「成功」させているのでしょうか?

 

①「火星着陸はヤラセ」という設定の映画が存在する

バイキング計画によって、NASAが打ち上げた2機の探査機が火星地表に着陸を果たした翌年の1977年、一本のSF映画が公開され、話題になりました。

その映画のタイトルは「カプリコン1」。

ストーリーは、アメリカ初の有人火星探査船「カプリコン1」の生命維持装置に致命的な欠陥が見つかり、計画が実行できなくなるが、国の威信を保つため宇宙船を無人の状態で火星に向かわせ、本来乗り込むはずだった乗組員は砂漠の中に作られた「偽物の火星地表」で、探査船の着陸の様子を”演じる”ことになるというものです。

この映画の製作に関しては、当初協力的だったNASAが、その内容を知ってから非協力的な姿勢に転じたことが知られています。

これは、一連の月探査計画における月面着陸が実際には「ヤラセ」であり、この映画がきっかけとなって事実が露呈することをNASAが恐れたためと噂されました。

また、この噂が元になり、アポロ宇宙船の月面着陸映像は、「2001年宇宙の旅」を監督したスタンリー・キューブリックが製作したフェイクである、という都市伝説も生まれ、有名になりました。

 

②「火星地表の画像」とされるものは、カナダのデヴォン島で撮影された可能性が指摘される

NASAが、火星の地表探査に用いる探査車(ローバー)の実験を、カナダのヌナブト準州に属する北極海の無人島、「デヴォン島」で行っていることが知られています。

このデヴォン島は、日本の四国の3倍の面積を持つカナダでは6番目に大きな島であり、無人島としては世界最大の島でもあります。

年間の降水量が著しく低く、乾燥した砂漠のような環境の島で、北極圏であることから、冬季の平均気温はマイナス50度という厳しい環境となっています。

この島の環境が、火星の地表に似ていることから、地上探査車の走行実験の場所で選ばれたとされています。

しかし、デヴォン島の風景を収めたとする写真を見た時、それだけが理由なのか、という疑問を抱く人も多いでしょう。

そう、あまりにもこの島の景色は、NASAが「火星の地表」とする画像に良く似ているのです。

世界的に著名なUFO研究家であるスコット・ウェアリング氏は、自身のブログで、NASAがデヴォン島で撮影した写真を「火星地表」のものとして公表している可能性を示唆し、物議を醸しました。

 

③「火星地表」画像に写っている「生物」の謎

近年、NASAが公表する「火星地表」の写真に、しばしば生物のようなものが写っていることが指摘されています。

この写真には「ネズミ」のような生物らしきものが写り込んで話題になりました。

もしこの写真が火星ではなく地球で撮影されたものであるとするなら、それは十分起こりうることと説明がつきます。

実際に、この写真に写り込んだ「ネズミ」のような生物は、デヴォン島に棲む「クビワレミング」という哺乳類の動物に酷似しているという説も存在しています。

 

④火星の「赤い風景」こそが、実はフェイクだった

バイキング1号が送ってきた火星地表のものとする写真には、現在よく知られている火星独特の「赤い空」ではな、地球のような「青空」が写っていたことが知られています。

NASAはこれを、データ送信の段階で起こったエラーであり、本来行うはずの色補正が行われなかったことによるミスとしています。

この他にも、NASAが一般に公表している「写真」は、そのほとんどが色合いや鮮明度を補正したものであることが知られています。

逆に考えれば、それはNASAが画像に補正をかけ、真実を隠蔽していると捉えることも可能です。

あの「バイキング計画」で撮影された「青い空の火星地表」も、それがデヴォン島で撮影されたものであれば、不思議なことではありません。

NASAがデヴォン島で撮影した「フェイク写真」を”赤く”補正しているのは、火星を古くから「赤い星」と呼んだ欧米人の先入観につけこみ、フェイクの写真の真実味を高める”演出”であると考えることもできるでしょう。

 

まとめ

映画「カプリコン1」には東西冷戦の最中、米ソが繰り広げた宇宙開発競争という歴史的背景が存在しています。

つまり、国家の威信を保つために、「ヤラセ」の火星着陸を演出する必要があったわけです。

今、NASAがニセの「火星の地表」写真を公表するのには、どのような意味が考えられるでしょうか?

それは、本当の火星地表の写真には、何か”隠蔽”しなければならない秘密があり、それを守るためとも考えられます。

NASAは、火星の真実を隠すために、「カプリコン1」の設定を逆用し、ニセの「火星地表」写真を公表することを思いついたのかもしれません。

果たして、NASAはどんな「火星の秘密」を隠蔽しているのか、その真相解明が待たれるところです。

 

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