ヒトラー、悪魔と契約!?ヒトラーと悪魔に関する7つの説

ナチスオカルトや宗教を利用し、民衆からの求心力を高めていたことは良く知られています。

アドルフ・ヒトラー自身が悪魔崇拝に傾倒していたという説もあります。

また、ヒトラーは数々の予言を残していることでも知られていますが、記録によればそれはヒトラーが「あいつ」と呼んでいた悪魔的存在によって与えられた能力であるとされています。

果たして、ヒトラーに予知の力を与えていたものは、本当に悪魔だったのでしょうか?

ここではヒトラーと悪魔に関する7つの説について、ご紹介しましょう。

 

1.ヒトラーが悪魔崇拝に傾倒していった理由に関する2つの噂

ヒトラーがオカルトに傾倒していたことは、歴史上の事実から考察することが可能です。

ヒトラーの配下でナチス親衛隊(SS)の指導者でもあったハインリヒ・ヒムラーは、親衛隊の下部組織として「アーネンエルベ」という科学研究組織を設立していますが、このアーネンエルベには、カール・マリア・ヴィリグートという熱狂的オカルティストが指揮するオカルト研究部門が存在し、ナチス全体の政治思想にも多大な影響を与えたと言われます。

ヒトラーはナチスのオカルト思想を容認しており、これは彼自身がオカルトに傾倒していたことを示す、ひとつの証左といえるでしょう。

そして、オカルト思想に染まったヒトラーが悪魔を崇拝することは、決して不思議なことではありません。

ヒトラーが悪魔崇拝に至るまでに、どんなことがあったのでしょうか?

 

①画学生としての挫折から、オカルトに救いを求めた

青年期のアドルフ・ヒトラーは、家の外の社会や友人との関わり合いには消極的な、内気な青年でした。

彼は将来画家になることを夢見、同年代の少年たちが就職する最中も、絵画学校に入学し、画学生になることを志しました。

しかし、数度に渡る受験失敗から画家への道を諦め、数年後、第一次世界大戦時に従軍兵士となるまで放浪の生活を続けました。

この時期、ヒトラーは図書館に通いつめ、この時期に接した民族主義反ユダヤ主義の文献からの影響が、後のナチズムの原点になったと考えられています。

そして、このころ、政治思想と共にヒトラーが熱中したのが、オカルト関連の文献です。

特にこの時代、後のヒトラーの思想に大きな影響を与えたと考えられる、一人の神秘思想家がいました。

 

②神秘思想家アドルフ・ヨーゼフ・ランツとの交流が影響した

1900年代初頭から中盤にかけ、オーストリアで活動した神秘思想家にアドルフ・ヨーゼフ・ランツという人物がいました。

ランツは1904年に刊行した自著「神聖動物学 」において、優等人種である”アーリア民族”を「神人」として賞賛する一方、他の「劣等人種」には、去勢・避妊の処置が必要であると主張しています。

彼は「劣等人種」が存在する根拠を聖書の記述に求め、イヴが悪魔と交わった結果「劣等人種」が誕生してしまったと述べています。

アーリア民族とは、ヒトラーの思想によって最も優れた人種であるとされており、ランツの思想がヒトラーに与えた影響を垣間見ることができます。

ランツは自身の思想を広めるべく、「オースタラ」という雑誌を個人で刊行していますが、若き日のヒトラーがランツの元を訪れ、ランツはこの雑誌をヒトラーに渡したことを、後に述懐しています。

ランツとの出会いがヒトラーの思想に大きな影響を与えていることは間違いなく、ヒトラーはランツからオカルト思想や悪魔崇拝を知った可能性は高いと言えるでしょう。

 

2.ヒトラーの「予言」と悪魔的存在の関係を示す3つの説

青年期に神秘思想家ランツとの交流を持つことで、ヒトラーはオカルトや悪魔崇拝へ傾倒していくことになります。

しかし、アドルフ・ヒトラーが直接的にオカルトや悪魔崇拝へ言及したという記録は、少なくとも史実上には存在していません。

ただし、ヒトラーが悪魔に「魅入られていた」ということを推測するに足る根拠は存在しています。

それがヒトラーの「予言」です。

アドルフ・ヒトラーが生涯に数多くの予言を残していることは良く知られていますが、彼が予知能力を持つに至ったのは、悪魔的な「何か」の存在が大きく影響していると考えられています。

ヒトラーの「予言」には、超常的=悪魔的な何かの存在が関係していたことが推測できる*つの噂を紹介しましょう。

 

①第一次世界大戦での体験がヒトラーに与えた「異常な変化」

アメリカ人ノンフィクション作家のジョン・トーランドは、自身の著作『アドルフ・ヒトラー』において、ヒトラーがイギリスの通信社特派員のインタビューにおいて語ったとされる、次のような内容の文章を記しています。

第一次世界大戦中、ヒトラーは従軍兵士として戦場に出征していました。

ある夕刻、同僚の兵士と共に夕食を摂っていたヒトラーは突然、何者かが『そこから移動しろ』と命じる声を聞いたといいます。

その声は極めて明瞭で、しかも何度も繰り返し、彼にその場から移動するよう促しましたが、不思議なことに彼の同僚の兵士たちには、その声はまったく聞こえていない様でした。

疑問を覚えつつ、ヒトラーは声に促されるまま20ヤードほどの距離をその場から離れましたが、その瞬間、陣地に飛び込んできた敵軍の砲撃が、つい先刻まで彼が食事を摂っていたその場に着弾し、彼以外の兵士は全員戦死してしまいました。

彼の生死を分けたこの出来事が、ヒトラーに大きな変化をもたらします。

彼はこの出来事を「異常な変化だ」と、後日、側近だったゲッベルスに語っているといいます。

 

②ヒトラーが「あいつ」と呼んだ、未来を予知する者の出現

戦地での九死に一生を得た体験が、ヒトラーの人格に大きな2つの変化をもたらしました。

ひとつは性格の変貌

それまで内気で社会との繋がりを好まなかった青年であったヒトラーは、この従軍経験以降、過激で聴くものを扇動する弁舌に長けた性格へと代わりました。

そして、もうひとつの大きな変化が、ヒトラーに未来を予知する存在の出現です。

戦場から奇跡の生還を果たしたヒトラーは、”何者か”のささやきによって、未来に起こる出来事をすべて見通せるようになったと、彼自身が後に述懐しています。

ヒトラーはその、ささやきかけてくる存在を「あいつ」と呼び、その声によって人類の未来のすべてを見通せるようになったと証言しています。

 

③ホロコーストは「あいつ」の声に従った結果行われた

あいつ」はヒトラーに対し、彼が選ばれた存在であり、ヨーロッパを制覇して新しい世界を築く使命があると告げたといいます。

そして、ヒトラーがそれを成し遂げることができなければ、ユダヤ人が世界を征服し、支配者として地球上のありとあらゆるものを独占するであろうと述べ、彼にユダヤの野望を阻止するよう命じました。

ヒトラーの告白を信じるなら、彼は「あいつ」によって操られた存在に過ぎず、ホロコーストは「あいつ」の声によって行われた、ということになります。

ちなみに、「あいつ」はヒトラーに対し、彼の片腕となる「片足の不自由な変な小男」が現れることを予言していますが、これは後にヒトラーの腹心tなったナチス宣伝相のヨーゼフ・ゲッベルスのことであると思われます。

 

3.ヒトラーを操った「あいつ」の正体に関する2つの説

ヒトラーに未来を示し、彼を操ってナチスドイツを動かしたとされる「あいつ」という存在。

ヒトラー自身は「あいつ」の正体に関する言及を残しておらず、果たしてそれが何者であったのか、それを知る直接の手がかりは遺されていません。

しかし、いくつかの資料から「あいつ」の正体を推察することも可能です。

それでは、ヒトラーに予知能力を与えたという「あいつ」とは、一体何者だったのでしょうか?

 

①悪魔ルシファーであったとする説

1996年、東京で開催されたスピリチュアルセミナーに出席するためにアメリカから来日した「アームストロング」なる人物が、ヒトラーが自殺したという歴上の定説が誤りであると語っています。

彼の話によれば、ヒトラーの死体として発見された人物は実は替え玉であり、ヒトラー本人はUボート(潜水艦)を使ってドイツを脱出、3ヶ月の潜伏期間を経た後、極秘裏に南米のアルゼンチンに入国し、91歳で死ぬまでその生涯を全うしたと言います。

いくら戦時下の混乱の中での出来事とは言え、ソビエト軍の占領下に置かれたベルリンから脱出し、無事逃げおおせることなどあるでしょうか?

この疑問に対し、アームストロング氏は恐るべき回答をしています。

ヒトラーがドイツを脱出できたのは、それが悪魔ルシファーの手引だったからです。

ルシファーとは、本来天使でありながら、創造主(神)に対する造反を起こして地獄に堕ちた存在であり、そのことから「堕天使」とも呼ばれます。

ヒトラーは悪魔ルシファーに憑依されており、そのルシファーこそが、ヒトラーが「あいつ」と呼んだ存在の正体だったのです。

なお、ドイツ以外の枢軸国であった日本やイタリアだけではなく、連合国のアメリカやイギリスの政府首脳も、ヒトラーにルシファーが憑依していたという情報も存在します。

なぜ、ルシファーはヒトラーに憑依し、第二次世界大戦を引き起こしホロコーストを行ったのでしょうか?

その問いに対する答えとして「人間に戦争の愚かさを学ばせるためであった」という説が存在しますが、真相は定かではありません。

 

②宇宙人であったとする説

一方で、ヒトラーに予知能力を与えていたのは「宇宙人」だった、という説も存在します。

ナチスが宇宙人とのコンタクトを経て入手した科学技術の知識を軍事に転用していた、という噂はよく知られていますが、その証拠となる重大な発見が2014年、ロシアのボリショイ・チャッハ山でなされています。

その時発見されたのは、人類とは明らかに違う骨格の白骨死体と、ナチスの紋章が入ったブリーフケースだったといいます。

骨格は遺伝子検査の結果、人間のみならず、地球上の類人猿ともまったく適合しないものだと判明。

ブリーフケースも、実際にナチスの親衛隊が用いていたものであることが調査の結果、判明しています。

この奇妙な発見は、ナチスが宇宙人と接触していたことを示す確たる証拠であるとされています。

太陽系外の天体から地球に飛来できるだけの技術力を持つ宇宙人であれば、タイムマシンを作ることも可能かもしれません。

そして、タイムマシンで得た情報をヒトラーに伝えていた、という可能性も十分考えられるでしょう。

 

まとめ

21世紀の現在もなお、ヒトラーにはネオナチを始め、狂信的な支持者が存在します。

それは、ヒトラーが悪魔的なカリスマを持つ人物であったからであり、彼が人類を超える超常的な能力を有していたという何よりの証拠と言えるかもしれません。

再びナチズムが台頭し、世界に悪夢をもたらすことのないことを心から祈るばかりです。

 

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